「エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍」は谷底に位置しているため、館に向かうには国道沿いにあるアッパーレセプションから専用の電車に乗り、下っていく必要があります。

この映像はその電車内で流す、乗車時のわずかな時間の彩として安永ケンタウロス氏と共に制作したもの（映像＝安永氏、音楽＝大隅）。

周辺の自然、風景描写を重んじるウェブサイトと同様の方向性ではありますが、「停車時」、エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍においては“行き”またはお迎えに当たる「下降時」、“帰り”またはお別れに当たる「上昇時」のイメージをまず音で形づくり、それに対して映像を構成。

3年間で録りためてきたフィールドレコーディングの音を微妙に混ぜ込んでいくなど、映像、音楽の双方で出し合ったアイデアを互いに紡いでいくような感覚で制作したオーディオビジュアルになっています｡

※1つ目＝停車時、2つ目＝下降時、3つ目＝上昇時