Web MagazineAlways Listening by Audio-Technica
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都市生活における人との繋がりを、音楽で築くために

1962年、レコードプレーヤー用カートリッジの製作を皮切りに創業したAudio-Technica社が60周年を迎え、改めて掲げた「アナログ」というキーワード。

そんなタイミングで同社のオウンドメディア「Always Listening」の制作に関わるようになったWATARIGARASUが考える「アナログ」は、“Wireless(非接続)”ではなく、“Wired(接続)”が保たれている状態。

とりわけ合理化、効率化を推し進める都市において、人との繋がりは以前より薄れ、かつての醤油の貸し借りのような手渡しや共助は数少なくなり、コミュニケーションのあり方は稀薄になっているように感じます。

そんな状況と関連しているのではないか、と考えられるのが現在のアナログレコードの再評価です。

アナログレコードへの関心や購買意欲の高まりは、おそらくアルゴリズムに対する人間の本能的な反発。

人はアナログな体験を通して空間や時間を共有し、フィジカルでそれらの情報を脳に刻み、衣食住、音楽をはじめとするアートなどの文化芸術、つまりライフスタイルに反映させているはず。

引いては、品質のいい“アナログ”を傍に置くことで、私たちは自然とエデュケートされ、生活自体も豊かで面白くなっていく実感があります。

街へと繰り出し、人と会い、アナログレコードに針を落とし、享受を共有する。

アナログレコードというフィルターを通してその空間にしかない音や感覚をシェアするという至極シンプルな“行為”は、音楽自体の価値を見直すのと同時に、人との繋がりを創出してくれるのではないかと考えています。

こういった我々の実体験、考えを反映した、Audio-Technica社製カートリッジの試聴会記事をはじめとするアーカイブは、以下のリンクよりご覧いただけます。

Staff Credit

  • 企画、編集、文章: 倉本潤、大隅祐輔
  • 写真: 吉松伸太郎、木本日菜乃