Website —Symbiobe
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/ 2イノベーションを優しく/易しくするために
タグライン「空気を資源に」の通り、二酸化炭素や窒素、温室効果ガス、言い換えれば普段意識することのない無、あるいは環境への害悪とされていたものを資源に農業用肥料、魚用の飼料、シルクのような滑らかな繊維などをつくり出す、京都大学発のスタートアップ企業「Symbiobe」。
WATARIGARASUは、同社が研究から社会実装へとフェーズを移し、それに伴うホームページの全面リニューアルに際して、今回アートディレクターを務めたデザイナーでありアーティストの宇平剛史氏との協業のもと、すべてのコピーライティングを担当いたしました。
Symbiobe社の技術的根幹を担っているのが、あらゆる海中で有象無象に生息している微生物「海洋性紅色(こうしょく)光合成細菌」という存在。
文字通り、その微生物は光合成し、空気を養分としながら増殖する特徴を有しているのですが、あえて平たく言えば、光合成するときに自然と発生されるタンパク質などの代謝物が冒頭のものづくりの素材となるため、素材づくりにかかるエネルギーを限りなく抑えることができます。
Symbiobe社代表の伊藤宏次氏の話を客観的に聞いた際、ものづくりの基本的なプロセスの転換、根本の改善が起こる可能性を強く感じると同時に、ものづくりに携わる人たち、すべてに知って欲しいと素直に思いました。
そのため、限られた人に向けたような情緒的な表現やボキャブラリーはあまり用いず、複雑な技術や大きなミッションを優しく/易しく、身近なものとして伝えることを重視しながら文章を構築しています。
Staff Credit
- アートディレクション、デザイン: 宇平剛史
- コピーライティング: 大隅祐輔
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